あなしにますひょうずじんじゃ
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祭神は
兵主神(ひょうすのかみ)
大兵主神(おおひょうすのかみ)
若御魂神(わかみたまのかみ)
元は穴師坐兵主神社(名神大社)、巻向坐若御魂神社(式内大社)、穴師大兵主神社(式内小社)の3社
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正体不明の祭神達です。
兵主神は妖怪好きとしては
鳥山石燕の『画図百鬼夜行』の”
妖怪ひょうすべ”を思い浮かべます。
河童の別名とも言われますが、元の起源は古代中国の水神、武神である兵主神とも言われます。
神社では鏡を御神体とする
御食津神だとされますが、一般的には武神とされる事が多いようです。
素盞嗚尊、
大己貴神、
建御名方命 何故か
天鈿女命とする説もあります。
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若御魂神は勾玉と鈴を御神体とし
稲田姫命のことであるとしている。
稲田姫命はヤマタノオロチ退治の説話で
素盞嗚尊に助けられるヒロインで稲作の神ですが
若御魂神の名とは全くそぐわない。
稚産霊だとする説もあるようで こちらは
御食津神説が濃厚。
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大兵主神は剣を神体とする。
正体については、
八千戈命(大国主)、
素盞嗚命、
天鈿女命、
天日槍命という説がある。
兵主神と完全に被っていますが、
兵主神の親神とする説も。
ならば
若御魂神は
兵主神の御子神とするのが自然かと。
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拝所 奥に三列の本殿屋根が見える
本殿
鳥居と社号標
左が参道入口。右の細いのが一般道。