ふしみいなりたいしゃ
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祭神は
宇迦之御魂神 (うかのみたまのかみ)
ただし、配神も含め
稲荷大神の広大な神徳の神名化としています。
当社は神道系(稲荷は寺もあります)稲荷の総本宮です。
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宇迦之御魂神は 自身の出自は記紀にも記述されていますが古事記では
須佐之男命と
神大市比売の子。
日本書記では神産みの第六の一書で
伊邪那岐、
伊邪那美から生まれています。
この矛盾からか 神名”宇迦”と同じ穀物、食物を意味する”うけ””け”を
神名に持つ女神と同一視されてきました。
自身に性別の記述はありませんが、多くは女神とされます。
平安時代の”延喜式(法律書です)”には 伊勢の外宮の
豊宇気毘売神について
「これ稲の霊(みたま)なり。世にウカノミタマという。」と説明しているそうです。
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稲荷神も平安・鎌倉時代の文献に登場しますが神名についての記述はなくて稲の女神とされています。
これも、長い時をかけて 同じ稲の神格をもつ
宇迦之御魂神に収束されてきたのでしょう。
歴史のある神社の摂社末社では
稲荷神と同化する前の
宇迦之御魂神を
宇賀魂神社等の名で見かける事があります。
この場合は赤鳥居も狐も無いことが多いためで目立ちませんが。
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拝殿
一の鳥居
社標とブロンズの狐
楼門
本殿
千本鳥居の中
実際には千本どころじゃありませんが、密度の高い一角ではあります。
正確な鳥居の数は誰も知らないらしい。
千本鳥居を外から
2列に並べてます。 並行してますのでどちらを選んでも一緒ですが、悩んでる人けっこういます。
奥宮から少々入った熊鷹社の周り。
もう何を祀ってあるのか見当も付きません。