いのうじんじゃ
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主祭神は
保食神 大國道命(うけもちのかみ おおくにのみちのみこと)
合祀
豊宇賀能賣命 稚産靈神 鳴雷光神 大山祇命
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保食神は日本書紀の神産みの段の第十一の一書に登場する女神。
天照大神の命を受け訪れた
月読尊を
保食神は口から吐き出した食物でもてなした。
月読尊はそれを「穢しい」と怒って
保食神を殺してしまう。
天照大神はこれを怒り
月読尊と仲違いしたため 太陽と月は昼夜を分け出るようになったとされる。
その後
天照大神が
保食神の所に
天熊人(あめのくまひと)を遣すと
保食神の死体から粟・稗・稲・麦・大豆・小豆・牛・馬・蚕が化生していた。
天熊人がこれらを持ち帰ると、天照大神は喜び、民が生きてゆくために必要な食物だとして
これらを民に与え田畑の種とさせた。
日本書紀の本書や古事記では
月読尊を
須佐之男神、
保食神を
大宜都比売神に変えて同様の五穀起源の神話が語られている。
ここから
保食神は
大宜都比売神と同一神とされる事もある。
また同じ食物神の
豊受大神、
宇迦之御魂神とも同一視され稲荷神社に祀られている事もある。
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当社の
大國道命の銘は
雄略天皇五年に 主祭神
保食神に「
那江大国道命」の 御神号を賜わったとあります。
格式の高い古社です。
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拝殿
本殿
鳥居(ステンレス製か)と社号標
二の鳥居 茅ノ輪
七島池
日本最古の「七島式庭園」との事ですが、私には日本庭園としての”美”は感じられない。