むなかたたいしゃ
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参拝した辺津宮の祭神は
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
中津宮は
湍津姫神(たぎつひめのかみ) 辺津宮は
田心姫神(たごりひめのかみ)
天照大神と
素戔嗚尊の誓約で生まれた三姉妹で
宗像三女神と総称されます。
神名の意味は ”神の済む島・激しく流れる水・沸き立つ霧”
”荒波と濃霧の中の神の済む島”の三姉妹。
東映の怪獣映画”モスラ”の小美人を連想しちゃいます。 あちらは双子ですが
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日本書記では
天照の勅命を奉じ皇孫を助けるため筑紫の宗像に降りたとあります。
古くから大和朝廷からも重視された神々で、 五世紀には国家神として祀られていたようです。
現在でも京都御苑内に神社が三社ありますが、全て
宗像神を祭神とします。
上記の神勅を意識したものだと想像できます。
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本来は 沖ノ島の沖津宮、筑前大島の中津宮、宗像市田島の辺津宮の三社を総称して”宗像大社”
なのでしょうが、沖津宮は基本的に参拝できませんし 中津宮は今回フェリーの時間の都合により断念。
神宝館にて沖津宮の様子を見ることができます。
石舞台や古代装飾品などの大量の祭祀遺物であふれる神域で裏伊勢とも称される信仰の中心でした。
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当社は 宗像神社、厳島神社、および宗像三女神を祀る神社の総本社とされます。
他にも 宗像三女神は実に色々なバリエーションで祀られます。
天照大神と
素戔嗚尊の誓約の五男神を加えた五男三女神。八幡神の比売神として。
市杵島姫神は単独で市杵島神社や弁天社。
湍津姫命は
八重事代主神 の母神として。
田心姫は夫の
大国主命や娘の
下照姫と共に 様々な神社で見かけます。
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神勅
御朱印と一緒に頂きました。
「天皇家を助け、天皇家の為に祀られよ。」という
天照大神より娘達への命令です。
拝殿
本殿
でかい。総じて、北九州の神社の本殿は、関西の神社のそれと比べて大きいです。
拝殿は逆で、関西の方が圧倒的にでかい。 拝殿より大きい本殿はちょと新鮮な感じがします。
もしかしたら内拝殿を兼ねているのかしら? 入れるとしたら、正式参拝してみたらよかったかなあ。
本殿、後ろ側
千木(屋根の天辺のツノ)、外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)です。
これは、絶対ではなく単に目安ですが(伊勢神宮も違うし)
外削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)は男神。
女神の社は内削ぎ(水平に削る)が多いです。
ちなみに鰹木の数は、奇数は男神・偶数は女神とされますが 当社は5本に見えます。
神門、落ち着いて端正
鳥居
二の鳥居と社号標
心学池
思わず池を見渡して朱色の社を探してしまいました…
関西では宗像神は池の中の島に御祭りされている事が多いのです。
御神木、楢の木。造営工事中で近づけない…