おおにますみしりつひこじんじゃ
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祭神は 第一殿に
神倭磐余彦尊(かむやまといわれびことのみこと・神武天皇)
第二殿に
神八井耳尊(かむやいみみのみこと・神武天皇第二皇子)
第三殿に
神沼河耳尊(かむぬなかわみみのみこと・神武天皇第三皇子)
第四殿に
姫御神(玉依姫 たまよりひめ・神武天皇の母)
主神は
神八井耳尊。主神の末孫
太安萬侶も合祀。
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当地は
多氏の拠点であり、多氏の祖神である
神八井耳尊を祀ったもの。
古事記の編者・
太安万侶も、
多氏の一族だと言われている。
社名からは
弥志理都比古(みしりつひこ)を祀る神社ということになるが これは
神八井耳尊のこと。
弟に皇位を譲ったので、「身を退いた」という意味で「ミシリツヒコ」とも呼ばれるそうです。
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皇位を譲ったエピソードが記紀に記されています。
庶兄の
手研耳命(たぎしみみのみこと)が、弟の
神八井耳尊・
神渟名川耳尊を害そうとしました。
この陰謀を知った
神八井耳・
神渟名川耳兄弟は片丘の大室に臥せっていた
手研耳を襲うのですが
神八井耳は手足が震えて矢を射ることができず、代わりに
神渟名川耳が射て殺したといいます。
神八井耳はこの失態を恥じ、弟に皇位をすすめ、自分は神祇を掌ることとなります。
情けないと言えなくも無いですが、きちんと落し前を付けるあたり
皇位についても 仁政を行ったように思えます。
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拝殿
本殿
鳥居
社号標
摂社の小杜神社 太安万侶を祀る。
古事記献上 1300年記念碑。