いたきそじんじゃ
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祭神は
五十猛命(いたけるのみこと)
左脇宮に
大屋都比賣命(おおやつひめのみこと)・右脇宮に
都麻津比賣命(つまつひめのみこと)
二柱ともに
五十猛命の妹神
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五十猛命は 日本書紀に登場する神で
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の御子神。
高天原を追放された
素戔嗚尊と共に 多くの樹木の種を持って天降り
二柱の妹神と全国に植林した事ことから 木の神、林業の神とされている。
別の一書では樹木は
素戔嗚尊が自身の体毛から作り出し子供に与えたとも記されている。
また最初に天降だった新羅の地を嫌った
素戔嗚尊と埴輪の船を作って出雲に移動したため
造船の神、航海の神とされる事もある。
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母神は
櫛名田比売命(くしなだひめ)とされる事が多いのですが、
素戔嗚尊が
櫛名田比売命と出会うのは 上のエピソードの後の
八岐大蛇退治の折ですので矛盾します。
まあ、記紀のエピソードが混じってますし、往々にして神々は時空を超越しますし…
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紀伊国(木の国)に祀られているとの記述からか 古事記のエピソード
兄神たちである
八十神(ヤソガミ)に殺されかける
大穴牟遅神(オオナムジ、大国主)を助ける
木国の
大屋毘古神と同一神とする説もあるようです。
伊弉諾(いざなぎ)と
伊弉冉(いざなみ)の御子神
大屋毘古神とは別神。
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拝所
本殿。右の小さい宮がが左脇宮
神門
鳥居
城所啓二氏による、チェンソーカービング。
干支の彫刻が神前に供えられている。ミニチュアを授与所でいただけるがこの迫力は残念ながら無い。
摂社の蛭子社。左に”お猿石” 右に チェンソーカービングの神龍の像。
厄難除け木の俣くぐり
古事記の大屋毘古神のエピソード、大国主を逃がすのに木の裂けめをくぐらせた事にちなむようです。
境内 美しい。見どころの多い神社です。
大屋都比賣命 拝所
都麻津比賣命 拝所