たけみくまりじんじゃ
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祭神は
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
左殿に
天水分神(あめのみくまりのかみ)・
弥都波迺売命(みずはのめのみこと)
右殿に
国水分神(くにのみくまりのかみ)・
瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)
左右殿に同じ水分神を祀る当社をを上水分社、美具久留御魂神社を下水分社とも称する。
(美具久留御魂神社は
瀬織津姫神が
須勢理比売命に替わります。)
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左右殿は水に関係する神々。
瀬織津姫神は祓戸四神の一柱で災厄抜除の女神ですが、神名は”川の早瀬”の意味で水の神でもあります。
水分社ですから これで完結しそうなものですが 主祭神は
天御中主神とあります。
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天御中主神とは”古事記”では、天地開闢の際に高天原に最初に出現した神であるとされます。
神名は、天(高天原)の中央に座する主宰神という意味ですが、
成って直ぐに何もしないまま姿を隠したとされ、記紀にもその後の事績は全く書かれていません。
人の生活には全く関係しない神で 古くは殆ど祀られる事はありませんでした。
注目され始めたのは
平田篤胤らがキリスト教の”万物の創造神”という観念に影響され
天御中主神・
高皇産霊神・
神皇産霊神の
造化三神をこれに当て嵌めたから。
復古神道においては究極神。
しかしながら、
天御中主神は高天原に出現するのであり
我が国では神々の前に宇宙は存在し、高天原も存在していた事になっています。
天御中主神とは”宇宙の中心(日本人にとっての)を決めた神”だと思います。
天御中主神が成ることで宇宙の中心が決まり
高御産巣日神、
神産巣日神が成ることで地球が選択される。
そして
伊弉諾、
伊弉冉の 国生み神生みに続いていくのではないでしょうか。
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拝殿
拝殿内
本殿
中殿は一間社春日造、左右両殿は二間社流造、各殿を渡廊で連結する。
全国でも唯一の様式らしいが 全く覗えない。
社頭
鳥居
摂社、南木神社(なぎじんじゃ)